現地調査。行くたびにかなりの頻度で猫に遭遇します。
地域猫、ご存じでしょうか?
ボランティアの方々、地域の住民の方々のご協力で、不妊・去勢手術を施され、その後毎日の餌ヤリなど地域で管理されている猫たちのことで、元野良ネコたちのことを言います。
まだ認知度が低いように思えますが、最近はACジャパンでも広報され、自治体でも地域の施策としてWEBページに掲載が見られるようになりました。
地域猫の目印は耳のカットです。
不妊・去勢手術を終えた印として、耳先にVカットなどの印を入れます。
自由に暮らしている猫を捕獲して、外科手術を施し、その印を入れる。
なにか残酷にも思えますが、外の世界は自由と裏腹に過酷な暮らしを強いられ、飢えはもちろん、寒さ、輪禍や虐待、苛烈な生活環境で寿命は3~4年とも言われています。
子猫が暖をとるため、または安全な場所と思ってか、車のボンネットの下からエンジンルームに上がっていた経験を持つ方もいらっしゃるかと思います。
そんな野良の子猫の生存率は5匹に1匹ほどだそうです。
猫は4~5匹のお産なので、20%ほどしかないのですね。
そうして生き残ったとしても、殺処分されることもあります。
猫好き、いや、いぬ好きと、昨今ペットは家族ですが、窓の外では人と距離が近いがゆえに生きづらい猫、またその他の生き物たちがあがいている現実。
地域猫の考え方が少しでも多くの人に、人とのかかわりを考えるきっかけになればと、現調で野良ネコを見るたびに思います。